Rick & Dick Hoyt “Team Hoyt” リックとディックの心動かす話 日本語字幕つき

TeamHoytとても心動かす話を思い出して、その動画を見つけたので是非ご紹介したくて日本語字幕をつけました。

これは父と息子の友情、愛、また人生とは何かを教えてくれ、勇気付けてくれる話です。

“Team Hoyt” チーム・ホイト父親のディックさんと彼の息子、リックさんが一緒に参加し完走する多くの大会、マラソン、レースでの彼らの名前。(ホイトは苗字)

リックさんの出産時、脳に酸素が欠乏しているという状態で生まれたため脳性小児まひの ”痙性四肢麻痺” という障害を抱えてしまいます。リックさんはしゃべることも歩くこともできません。

医者には治療ができないため施設に預けることを勧められるのだけど、それはしないで、夫婦は彼をそりに連れて行ったり、水泳も教えたり、アルファベットも言葉も教え、他の子供同様に育てる。リックさんは公立の高校にも通ったし、また大学も卒業しています。

ディックさんはリックさんと会話が出来るようにとコンピューターを彼専用に作ってあげたので、それで会話ができるようになりました。

1977年に車の事故で身体麻痺になってしまったラクロス(スポーツ)の選手のためのチャリティー走をリックさんが参加したい、ということがきっかけに、父親が車椅子のリックさんを押して参加することになります。

これがきっかけになり、2人はそれから1000以上のマラソン、デュアスロン、トライアスロンに参加し完走していますし、今も彼らはレースに参加し続けています。私にとっても、また多くの人にとっても ”ヒーロー” です。

私自身、この話は何度見ても涙がでます、彼らを知ることが出来たこと、またリックさんのゴールでの喜びの顔を見ることができることに、とても光栄に思う。なんて尊くて、なんて綺麗な人たちなんだろう。

ディックさんの息子への愛情は、計り知れないと私は感じます。

追伸: ここのビデオに出てくる ”ブルウインズ” はボストンのアイスホッケーのチーム名です。彼らはマサチューセッツ州の方ですので。また、アメリカではアイスホッケーはとても人気がありますし、その上ボストンのチームは強いのでまた盛り上がります。(私の住んでいた場所もマサチューセッツ州でした)

ところで、日本に帰ってきて、日本では何らかの障害がある方にとって、いろんな意味で住みにくい国だと感じる。アメリカにいた頃は、公共の乗り物、バス、列車には必ず、車椅子専用のスペースは確保してあったり、目の不自由の方のための点字があったり、足が不自由の方のために、バスが低くなり上り下りしやすかったり、など。それが当たり前の生活でした。

また何よりも、相手への配慮、礼儀が教育されている国だと感じた。バス、列車に乗れば、何らかの障害があったり、お年寄り、子供に席をゆずるのは当たり前だった。

日本ではみんな一列に、綺麗に列車などに乗り込む順番を作っていた、あれには始め見たとき何事かと驚きました、自分が座れば後は下を向いて携帯など使って自分だけの世界に。

列車に乗ってお年寄りが、小さな子供が席を探して列車の中を歩いているのに、誰も席をゆずらない光景を見ることがよくあった、なんか悲しかった。自分がよければそれでいいのか。

日本は ”見た目” を重要視する、しすぎていると自分は感じます、その中で、アメリカのように、いろんな人、いろいろな苦労を背負った人、障害がある方、人種の人たちががんばっているように、日本でもいつか、全ての個人は欠かせない存在として、”個人” として全てを感謝し尊敬できるようになって、”良い国” になってほしい。

嫌なことも沢山あったけど、私はアメリカが大好きで尊敬している、でも日本人とし生まれたことに誇りに思っているし、これからも自慢に思える国になってほしいと願っています。